2018.11.20 Tuesday
「正規・非正規の待遇格差」
晩秋の候、そろそろ紅葉も見納めでしょうか。
「正規・非正規の待遇格差」
厚生労働省は、正規・非正規の待遇格差について、問題となる具体例をまとめ、企業に注意喚起を促すガイドライン(指針)を公表しました。
ガイドラインの原案は、2016年12月に作成されていましたが、退職金や家族手当につて、「不合理な待遇の相違の解消が求められる」と明記され、また、新たな項目も追加されています。
*基本給 〜 能力や経験に応じて支給する場合、同一であれば、非正規にも同一額を支給しなければならない、と規定。
これによれば、正規が非正規より経験値が高くても、その経験が現在の業務に関連性がないのであれば、「問題あり」と提示されています。また、正規の待遇を引き下げて、待遇格差を解消することは、「望ましくない」と明記されました。
他にも、皆勤手当、通勤手当、単身赴任手当なども例示され、6月の最高裁判決を受け、定年後再雇用に対する待遇も含まれています。
こうした待遇格差がある中で、非正規である派遣労働者の約4割が、正社員を希望しており、雇用の安定を求める人が多くいます。